SDK Tools r15 がリリースされましたが、r14以前の環境で構築したant build環境(build.xmlなど)において、以下のようにビルド時にエラーが発生して、うまくビルドできませんでした。
もしかすると本現象は、SDK Tools r14 からでも発生していたかもしれません。私は、r14のときは eclipse でビルドを行っていたため、ant build 環境の動作を試したのが今回の r15 からでした。
このまま放置しておくと後々痛い目を見ることは明らかのため、修正することにしました。
まずエラー内容に書かれているように
android update project
しなさいということなので、以下のコマンドを実施します。
なお、私の環境は、Windows 7 上のcygwin or コマンドプロンプト上で実施しています。linux, MAC の方はそれぞれ読み替えてください。
android update project -p ./
上記コマンドをプロジェクトの build.xml のあるディレクトリ上で実行すると以下のような結果が出ます。
実行結果から以下のようなことがわかります。
- default.propertics が更新され、さらに project.properties に名前変更← 名前変更のみ。中身の変更なし
- local.properties が更新 ← 中身の変更なし
- build.properties から ant.properties に名前変更 ← 中身の変更なし
- build.xml は様々なエラーによって更新できず
- proguard.cfg が更新
r14以前の環境で各種ファイルをカスタマイズしている人は、中身の更新があるのかもしれません。私の環境の場合は上記のような結果でした。
私の環境の場合は、build.xml に特に手を入れていないため、新しく作成することにしました。一度、build.xml を削除して、再度 [android update project -p ./ ]コマンドを実行します。
5行目のとおり、build.xml が追加されました。
3行目で表示されているメッセージは、android update project の引数にプロジェクト名(オプション:-n [Project name] or -name [Project name])を指定しなかったため、アプリケーションを起動したときに表示される Activity の名前を build.xml の中の name に使用したよ。気に入らないなら、build.xml の1行目を変更してね。というものです。
これで、無事に ant debug が実行できました。
この更新で ant の target(installd, installr, installi, installtなど) も以下のように増えたようで、antを利用した開発がより便利になりそうです。
結論
- build.xml は作りなしたほうが手間が少なそう
- default.properties と build.properties はそれぞれ project.properties と ant.properties に名前が変更になった
- これは個人的には大変便利だと思います。コマンドラインでの tab の補完が b の場合、build.xml と build.properties と2つがあり、煩わしかったのですが、これが解決されました。さらに、default.properties に関しては、何のデフォルト?といつもファイル名から意味が理解できませんでしたが、今回の変更でプロジェクトに関する定義ということが明確になり、直感的に理解しやすくなりました。
- ant の target が増えた!!
- eclipse がなくても、xemacs+ant のみで開発ができそうな予感(まだチャレンジしていませんが・・・)
antが強くなったのね / android SDK Tools r15 での and build のエラー対処方法 | Bescottee http://t.co/onfL7ayR
android SDK Tools r15 での and build のエラー対処方法 – http://andbrowser.com/develop...
@korodroid 有り難うございます。どうもそれっぽいです。1.6 想定で作っているのですが新規にプロジェクトを作ったらOKでした。 http://t.co/ThmuIMcJ の情報みたいですね。有り難うございます